腰とおしりの痛み

腰痛は一番多い症状

厚生労働省の平成28年国民生活基礎調査では、腰痛は一番多い症状であるとされ、現代医学においては、因不明・心因性・腰部椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・腰椎すべり症・腰椎分離症・変形性腰椎症・筋筋膜性腰痛症などが代表的です。

人の関節は成人になると約4倍ぐらいになりますが、下顎骨では5倍、骨盤部における仙腸関節耳状面においては、811倍にもなります。面積比にすると1664~121で、この差はとても大きいです。猿ではこれほど大きくなっていません。これは直立2足歩行の獲得と密接に関与していることが伺えます。先進国に多発する腰痛は、生活環境による歩行不足とは、切っても切れない関係だと思われます。

皆さんが一番よく耳にするだろうヘルニアという言葉は、本来あるべき部位から「脱出・突出」した状態を指します。頸椎ヘルニアや鼠径ヘルニアも有名です。自身の経験や知人の体験談などで、「手術をして改善した・良くならなかった」「保存療法で改善した・良くならなかった」「自然に痛みが消えた」など、経過も人によりまちまちです。

人によりまちまちな腰痛やヘルニアの症状とは?

頚部・腰部でのヘルニアにおいては、髄核が線維輪を突き破り外へ脱出し、これが周辺の神経を圧迫することにより、痛みや痺れが出現すると言われていますが、脱出したのは結果であり、そうなるような圧力や捻れ応力の存在が症状を引き起こしているケースが多いのです。

発症から間もなくは、誰においても、線維輪の破れによる痛みもある為に激烈となりますが、この傷が癒えた後の経過は、捻れ応力の有無に左右されます。髄核の神経圧迫だけが原因ならば、手術後は皆が良くなり、保存療法での改善や自然治癒は、理論上ありえないことになります。

統計学上も、腰椎ヘルニアがある人の80%が無症状なのです。中心性ヘルニアにおいては、その限りではありません)その点、鼠径ヘルニアにおいては、手術が成功すれば、皆が回復しています。

脊椎の捻れ応力発生原因は、脊椎を下で支える仙腸関節(骨盤)の位置異常です。脊椎ほどの長さの棒であれば、支える底辺が少しの傾きをもっても、棒の上端は元の位置よりかなり隔ててしまいます。人においては、頭を可能な限り重心バランスがとれる位置へと保つために、脊椎の配列を変化させて対応するからです。

病院で治らない腰痛がなぜ当院で改善するのか?

仙腸関節(骨盤)位置異常を、個々に応じた生理的範疇へと留めることで、腰痛へ対応します。
詳しくはこちら御覧ください。

 

ぎっくり腰(急性腰痛症)

重荷を持ち上げたり、中腰姿勢などで継続した作業をするなど、腰への負担が大きく、「それをすれば腰痛になるのも仕方ないだろう」と言える場合があります。また一方で、洗面時に屈んだ際に発症・くしゃみや咳をした際に発症・立ち上がろうとした際に発症など、通常の生活動作であったにもかかわらず、急激な腰痛になる場合があるのです。当院へ来院された多くのケースが、この「通常の生活動作」により発症しています。これは、普段より重心バランス不良状態が積み重なり、かろうじて安定を保っていた状態であった為、些細な原因で急激な腰痛を発症してしまうのです。

ぎっくり腰に対しての当院の施術について

当院では、仙腸関節(骨盤)の位置異常を正す施術を中心に行い、結果として過剰な緊張を起こしている、筋群へのアプローチを加味することで対応いたします。

坐骨神経痛

5腰椎横突起靭帯のエントラップメントニューロパチー(絞扼神経障害)では、同側下肢のしびれが出現します。これはヘルニア様症状です。また、第5腰椎横突起靭帯のエントラップメントニューロパチーは、第5腰椎におけるサイドシフトもしくは回旋により起こるので、坐骨神経痛をも出現させます。

腰からお尻、そして足の後ろ側にかけての痛みやしびれ、麻痺などの症状を「坐骨神経通」といいます。坐骨神経痛は病名ではなく症状の名前です。さまざまな原因があり、なにかしらの圧迫・刺激であらわれる、痛みやしびれるような痛みなどの症状のことを指します。

 

腰椎脊柱管狭窄症

腰椎前弯消失方向にあり、これは脊柱管が伸ばされる状態にあります。軟部脊柱管は髄膜により形成されていますが、ウォーキングをすることにより、伸長された脊柱管が正常位へと向かう作用が働き、痛みも伴いますが解放へと向かいます。

後縦靭帯骨化性

腰椎前弯消失方向への変化でありますが、これによる引っ張りに応じて、なぜ骨化していくのかというのは→端部の引っ張りにより、中心は圧を受ける結果となるため(伸びると細くなり、中心圧は高まる)、そこへイオン化傾向の強いカルシウムが沈着していくからです。縦靭帯骨化症においては、椎間関節におけるスライディング機構がうまく働かないため、ウォーキングの量を十分に考慮する必要があります。(地面からの反力を逃す力が弱いため、応力が集中し炎症や痛みが起きやすくなります。)

「いつもの腰痛だ」と侮らないでください

腰部に損傷があると、胸腰筋膜が緊張して浮遊肋骨が固定され、胸郭運動が制限されることにより、直接的に呼吸器にも問題が発生していきます。胆道疾患や膵臓疾患、腎臓疾患などの内臓疾患から起因する腰痛もあり得ますので、その疑いがある際は医療機関への受診をお勧めます。

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投稿日:2019年5月8日 更新日:

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