「産後骨盤」や「骨盤矯正」のフレーズは今や、誰もが知るワードとなりました。これはひとえに、「重要性の認知度の上昇」と「ニーズの増加」による結果だと考えられます。
ただ問題なのは、医療者サイドの個人における整復操作なので、考え方や施術方法が十人十色な点です。施術を受ける側の方々は、どこの先生にお願いするのが良いか悩まれる所だと思います。
当院における特徴は、「初めてご来院の方へ」の「整骨について」で記載させて頂いた内容を一読していただければ、おおよそご理解していただけると思いますが、あえて補足するなら「妊婦さんだから」という方法がある訳ではありません。
「高度な医術」を目指して
「高度な医療」は、先進的な医療機器を用いた医療や遺伝子操作などの先進科学を用いた医療を指します。困難な手術現場においては、やはり先進的な医療機器を多用する、多くの医師による共同作業です。
一方、「高度な医術」とは何でしょうか?それは、「より簡素化された技法」を指します。例えるならば、我々が使用する電化製品のように、「スイッチポン!」に近い世界です。
我々が行う「施術」とは、キャリアを積むに比例して向上していなければなりません。これは、あらゆる技術者にも同じことが当てはまるかと思います。施術者における技術向上とは、同じ結果を引き出すのに、「より少ない力で・より少ない施術箇所で・より短時間に」です。
妊婦さんには、「よりソフトな施術」を行い、筋骨隆々な方には、「力強く」行っている施術者が多く見受けられますが、それらの多くは、「お腹に赤ちゃんがいるから、より慎重に・丁寧に」という施術者の不安心理からです。もっともなように思えますが、これは裏を返せば、筋骨隆々な方に対しては、「丁寧に・慎重に」という配慮が欠けていることを示しています。
勿論、妊婦さんに対する配慮はあってしかるべきですが、どのような方に対しても行える施術でなければいけません。リスクの大小は人それぞれありますが、施術する際に不安な心理状態が発生するような施術は「技」とは言えません。どの時点でどう対応するかが大切であり、「自ら考え」・「
「高度な医療」は、はたからすると「いかにも凄いことをしている」ように見え、かたや「高度な医術は」、「たったそれだけでどうして!?」という思いに駆られる医療技術だと考えます。
骨盤矯正をされる方とは
当院では授乳を終えた頃から、手首の腱鞘炎で悩むお母さん達が多く来院し、OLさんでは、体の不調・骨格の歪みが、生理周期と連動している場合が多く見受けられます。
リラキシンというホルモンが骨盤を緩ませる?!
「ガイトン臨床生理学」によるとラットやブタにリラキシンを投与すると恥骨結合が緩む現象を確認しています。この作用は妊婦ではほとんどなく、そのかわりエストロゲンが同じ役割を果たし、骨盤内の靭帯を弛緩します。リラキシンは産道を柔らかくする作用があり、また生理時の経血の排出をスムーズに行う役割を果たしているようです。
※リラキシンというホルモンの影響で骨盤が緩むと言われていますが、このホルモンは生理前と妊娠してから産後2〜3日までは分泌されます。
骨盤を安定させている靭帯を緩ませる作用はエストロゲンが強く関わる様で、このホルモン分泌量増加時は女性にとって要注意な時期であり、正しい骨盤位置への戻る大きなチャンス期でもあります。
当院の産後の骨盤矯正は
鍼・整骨施術により骨盤の歪みが早期に改善されることが期待できます。