子どもの不定愁訴

最近の若者や子供達は下腿部が長くなっています。昔の人達は歩行による圧鍛効果により、足の骨が大変丈夫でした。古い骨には表面にウロコ状ヒビが見られます。これは金属でいうと疲労現象の遺残物です。成長しては(長軸に伸びては)縮められ・・・の繰り返しにより、一定の硬度も増しました。

そしてこの小さなヒビは、横からの外力に対して、応力分散作用を及ぼします。強化ガラスは、表面に熱処理を施すことにより小さな傷を入れてあるので、衝撃を加えてもヒビの隙間に応力が分散されて強いのです。

ですから、一定値を超えるとバラバラになります。日本刀が強いのも、叩いて・重ねて・・・の圧鍛効果を作るからで、鍛造ヒビが多くあります。現代の若者や子供達にはこれが無いので、折れやすいのです。

子どもの不定愁訴の原因は?!

歩行が少なく圧鍛効果が無くて、結果として下腿部が長くなり、付着する筋肉が引っ張られ、筋線維が束状になります。これは、筋収縮が上手くいかない筋群となり、容易に転倒しやすくなって、足幅が成長しにくい結果を招きます。それにより、母趾への偏芯荷重による外反母趾の発症リスクが高まり、母趾が背屈気味となることで、特に下りにおけるバランス保持が困難となります。

腰部・頚部が損傷されやすく、頭痛などの不調が起こり、学生では保健室へ行く機会が近年増加しているようです。現代は、下駄・草履を利用する機会が少なく(足の自由な成長を妨げない)、それどころか、屋内ではスリッパなどを履いています。

小さい履物や、先が細くなった履物の使用は、健やかな成長の妨げとなりますので注意してあげて下さい。足幅の成長が妨げられてしまうと、頚部が悪くなり、貧血症状も起こしやすくなります。また、これらが改善されないことにより、動脈障害における様々な悪影響へとつながってしまいます。

子どもの不定愁訴に対する当院の施術について

鍼・整骨施術による重心バランス改善・足部のトラブル解消により、子供達の様々な症状改善に努めます。

投稿日:2019年5月26日 更新日:

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